勘違いしないでよっ


すっごく痛かった。
酷いなー…


「ったく、お前
身体動かしてねーだろ。
受験勉強も結構だが、
せっかく身体作ってきたのに
もったいねーぞ。」

コーチは力を緩めて
あたしの背中を押した。

「1週間さぼっただけで
取り戻すのに
どんなに時間がかかると思ってんだ」

専門家らしい言葉。

「そーゆーことも言えるんですね」


いつも弄られてるお返しに
皮肉を込めて言った。


「馬鹿にしてんのか?おいっ」


その言葉と同時に
押す力を増したコーチの手は
あたしの身体を容易に
折り曲げた。


「痛い痛い痛い!!あー!!!」


さっきまでの痛みよりも
もっと強い。

あたしが叫んでも
コーチは辞めてくれなかった。


「ごめんなさいごめんなさい!!
痛いからー!!!」


さらにあたしは叫ぶ。

< 56 / 135 >

この作品をシェア

pagetop