あおぞらペンダント

「保護者の皆様、先生がお呼びです。」

数分後、賑やかに話していた
俺らは看護士に呼ばれた。

先生が待っている部屋に入ると、
たぶん陽菜のだろう
レントゲン写真があった。

「失礼します。」

陽菜の父さんと母さん、
俺の順番に座った。

陽菜も入ってきた。

なんだ、この静けさ…

なんか、嫌な予感がしてならない…

先生はレントゲン写真から目を離すと
俺らの方を向いた。

「えー、陽菜さんの診断の結果を
 報告いたします。」

「どうだったんですか?
 ただの風邪かなんかですよね?」

陽菜の母さんが恐る恐る聞いた。

「陽菜さんは…

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