愛してますから。


「小河原さんってさぁ、真木君達と仲良いよねぇ」

「政宗君とかもさぁ」

「まぁ、だからなに?」

「あのねっ、真木君達のケー番教えて欲しいなぁって…」



出たよ。また、
こういった言葉は最近じゃ毎日聞くようになったな…


「じゃあ自分で聞けば?
若君は優しいから教えてくれるんじゃない?」

「だ、だけど真木君達の居場所知らないしさぁ〜。」

「いっつも何処か行ってるしねぇ〜」


嘘つけ。いつも屋上にいるのは知ってるだろうが、それに若君に教えるなと命令されているからな、
若君はとにかく強く美しい方だからな…私が守ってやらねば!


「でわ探してくれ。私は忙しいからな、他を当たれ」



竹刀をわざと肩に置けば、ギャル達はそれ以上、追求せずに去る私を引き止めなかった。だいたいなんなんだ?
べつに番号なんか知らなくてもいいだろ?
同じ学校の同じ学年なんだし…



「コラー!小河原ぁー!校内に竹刀は持ち込むなと何度言ったらわかるーっ!」


「げっ!また見つかったっ!!」



あー…なにか面白いことはないものか。



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