はつこい―最後の恋であるように―
3年生の女子マネージャーが、何か説明しながら、
僕たちの練習風景を見せていた。

その時に、君と目があった気がした。
そして、僕に微笑みかけてくれた、
気がしたんだ。



その日の練習が終わると、
体験入部で残っていたのか、
君が話し掛けてきた。


「あの、
同じクラスの人ですよね。
私、満島葉奏です。
…わかる?」


「うん、わかるよ。」


僕は、君が初めて
その透き通るような声で話し掛けてくれたから、
緊張と動揺で、
少しぎこちなく、
素っ気ない態度になっていたかもしれない。
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