そらの上



今日は映画を見る。

たぶん恋愛だと思う



<黙って…私を抱き締めて…。ああ…ン…>


映画なんか過激じゃない?

左右をちらっと見た

みんな真剣にみている

私だけえ〜??

トントントン…

ゆうに呼ばれた。

「ポップコーン買いにいかねえ?」

手を繋いで

ドアをあけた。


いきなり明るくなって

目が気持ち悪くなった。


けっこう人が

並んでいた。

「…なあ空」

ゆうは前を向いたまま

話かける。

「今日の服…可愛いな…」

私はびっくりして

ゆうの方見た。

「…え!??」

ちょうどうちらの

じゅんばんが

回ってきた。

「ポップコーンのM1つ。」
なれた感じが

また格好いい…

ゆうは背が高いから

見上げないといけない…

ずっと見てると

こっちを見られた

みくだされた感じに

見られる。

「………………何?」

山登りの時みたい…

私の目は

とろんッとしてしまった。

「おまちどう様です。」

無愛想な店員が

ポップコーンを差し出した
またドアをあけた。

<もうあなたなんてキライ…キライキライキライ!>

すると男の人は
キスをした。

よくある展開…

「空…」

階段の所でとまるゆう。


ダンッ!

壁に追い込まれた。

「さっきの目何?」

肉食動物のように

私をみる…

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