裏切り~信~
涼「テメェ、よくチクってくれたなぁ! ぁあ?」

菊「やっ…」

涼「つぅか、テメェがわりィンだろ? ちげぇの?

  ジャ、お前がやった事全部暴露すんぞ?

  そしたらいじめにあうかもね、ドぉスンの?w」

菊「それだけはヤダ」

涼「オレだって嫌だった。

  まさかチクられてるとも思わなかったな!!」


こんな怒った俺を見た事ないのか、

菊は凄くおびえていた。


「そんなにキレんな」

実際、怒ってもなかった。

キレる?

俺が怒ったら、こんな程度じゃねぇぞ?


まだ、口先だけだ。


涼「なんで居るの? …海」


菊「海っ 助けて」


助けて?

こっちのセリフだよ!


なんでお前のせいで俺が怒られなきゃいけねぇンだ?

なぜお前のせいで傷つかなきゃいけない?


涼「ふざけんな、ボケ!!!」



つかれた…。

家でも、学校でも…


とうとう、本当に

居場所がなくなっちゃったじゃんか…。


ふざけんな…!



この時の僕は、

こんな感情しか心になかった。
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