裏切り~信~
その日は

転校生・加藤海と 通路を挟んだ隣の席=市川菊

と一緒に行動した。


菊はみんなから嫌われていた。

顔がキモい((でっぱ
チビ・アトピー だからだ。


一人ぼっちの菊を僕と彩のグループに入れてあげたのだ。



海「この学校って貧乏だよねぇー」

涼「え、そうか?」

海「だってウチの前の学校エアコンあったし」

菊「ウっソぉーっ」

海「あと、エレベーターもあった」

涼「便利そうだね」


仲良くなっていくと、

海ちゃんは自慢話ばかりしてくるようになった。


“ウザい”や“ムカつく”などといった感情は特になかった。

どちらかと言えば

“羨ましい”という感情しかなかった。



夏休み明け 初めての学校という事もあって

その日は早めに学校が終わった。


放課後


僕たちは教室に残って前の学校の事を聞いていた。

とてもとても面白くて、それは放課後だけじゃおさまらなかった。


僕は海にある提案をした。

「今から僕の家に遊び来ないか?」


海は迷うそぶりもなく

「良いよ」と言った。


『私も!!』

菊も話に入ってき、

僕の家で 3人、思い出話をすることになった。
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