シャボンの国 -the land of soap bubbles-
それでも今のカイルの手の平に集中する光は、まるでシャボン玉というよりは―――、




「…綺麗。水晶玉みたい、」




その言葉にカイルが一瞬笑って。



更にその光の強さが増した。



それと同時にカイルの髪が黒から白銀へと変わっていく。




「…!カイル、髪が…!」



「あぁ、戻ったんじゃね?」



「もう罪人ではありませんからね」




そう言いながら青い光を放つジーク。



同じように銀色の光を放つ国王と、赤い光を放つ王妃。



あまりにまばゆい光に包まれて花音は目を閉じた。
< 226 / 234 >

この作品をシェア

pagetop