あなたは先生。あたしは生徒。
朝陽
【花】



「柏木さん、今日放課後デートして!!」

「いいよ…」



あたしは加藤君に軽く返事をする。



「花、いいの?」

「うん…。大和の事は忘れるんだ。」

「花…。」



夏希と健太は相変わらずあたしの支えだ。



あたしは前に進みたい。



でもどうしたら進めるのかわからない。



気分転換に加藤君と遊ぶことにした。



「朝陽君って結構遊んでるみたいだからね?」

「わかってる…」



加藤君の噂は知っている。



結構遊び人らしい。



いいんだ。



遊ばれたって。



前に進めるなら…



こうしてあたしは加藤君と放課後に遊ぶ約束をした。



「柏木さん、行こう~。」

「うん。」



あたしは夏希達に別れを告げて加藤君と街を歩いてる。



「どこ行きたい?」

「ラブホ。」

「は?何言ってんの?」

「加藤君はあたしとヤリたいだけでしょ?だから、いいよ。」

「ちょっと待ってよ!!俺、ヤリたいから柏木さんに告ったわけじゃねぇよ?」

「だったらどうして?付き合ったってヤって終わりでしょ?」

「何かあった?」

「ないよ…」

「柏木さんってそんな事言う子じゃないでしょ…。」



辛い…。



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