あなたは先生。あたしは生徒。
加藤君は優しい…。



「はい、オレンジジュースで良かった?」

「ありがと…」



現在あたしは加藤君の家にいる。



「で?何があったの?」

「簡単に言うと振られた。」

「ソイツと付き合ってたの?」

「うん。でも元カノのとこに行っちゃった…」

「それで自暴自棄ね…」

「まぁ…」

「俺にしとけば?」

「ごめん。まだその人の事忘れらんない…」

「俺が忘れさせてやるよ…。」

「んっ…」



あたし、キスしてる?



どうして?



「やっ!!辞めてよ…」

「ごめん…。俺、本気だから。忘れさせてやるよ。」

「……。忘れられなかったら?」

「その時は俺が身を引く。」

「あたし、加藤君の事好きじゃないよ?」

「これから好きになればいい。」

「忘れられないかも。それでもいいの?」

「いい。花は俺を好きになるよ。」

「自信過剰…」



それからまたキスをする。



大和とは違うキス。




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