あなたは先生。あたしは生徒。
さわやかだね…。



「花ちゃんって本当に可愛いね。」



何を言い出すかと思えば!!



軽くあしらって早く教室行きたいな…。



「可愛くないですから…。それにあたし先輩と仲良くなる気もありません。」

「じゃぁ俺と付き合ってよ。」

「はい!?」



聞き間違い?



あたしは今仲良くしたくないって言ったのに、付き合って?



こいつはバカか!?



「だから俺と付き合ってって言ったの!!」

「はぁ…。意味分かりませんが?」



やっぱりこの男は話が通じないバカだ。



「俺は花ちゃんを彼女にしたいな!!」

「ごめんなさい。」



それだけ言って教室へ帰ろうとした。



「花ちゃん。」

「だから…」



あたしが振り向くとイケメン橘は…。



あたしの頬にキスをした。



そして耳元でこう告げる。



「考えといて。俺は諦めない。」



はぁぁぁぁぁぁ!?



何してくれてんじゃい!!


チュ…。



チュウ…。



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