あなたは先生。あたしは生徒。
やっぱりキツイ…。



「花、大丈夫?」

「うん。大丈夫。ありがとね…」

「今日はもう帰っちゃおっか?」

「ううん。頑張る!大和に聞くまで本当かなんてわかんないし!!!」

「花は強いね!」

「強くないよ。夏希がいてくれるから頑張れる。」

「恥ずかしい事言うなよ~!!『大和』かぁ…。本当に付き合ってんだね!!」

「はい…。」

「これからはちゃんと話し聞かせてもらうからね!!」

「うん!!」



夏希のお陰で少し気持ちが軽くなった。



夏希…。



ありがとう…。



その夜あたしは大和に電話をした。



真実はどっち?



「はいはぁい。」

「大和?」

「なぁに?」



大和はご機嫌。



いつもと変わんない。



「何でそんなにご機嫌なの?」

「今一段落して花に電話しようと思ってたらかかって来たから~。」

「そっか…。」

「ん?何かあったか?」

「大和…。」

「どぅした?」

「高木さんとキスしたの?」



言葉にした瞬間、ギュゥと胸が締め付けられた。


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