あなたは先生。あたしは生徒。
でも急に押さえられた手…。



「嫌!!」

「えっ!?」

「いやぁ~…。」



夏希が泣いちゃった…。



「どうしたの!?嫌?もうしないから!!な!?」

「ごめん。あたし帰る…」

「夏希!?」



俺の言葉を無視して夏希は部屋を出ていった。



俺何かしたかぁ!?



考えてもわからない…。



夏希が泣く理由が!!



ただイヤだっただけ!?



何が悪いんだよマジでぇ~…。



次の日、俺は人生の先輩に相談する事にした。



「中先~…。」

「何だよ。キモいぞ高瀬。」

「お茶でも飲みながら俺の話聞けよ~…。」



俺は中先が大好きだ。



先生って言うより兄貴みたいな存在だ。



「悩みか!?」

「悩みだ。」

「じゃぁ放課後数学準備室に来いよ!!」



兄貴、俺の悩みを聞いてくれ!!



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