泣き顔にサヨナラのキス
 

 
突然の孝太の言葉に、あたしはただ驚くだけで。


「あ、あの、孝太……」


言葉が続かない……


ダメって?もう、別れるってこと?


山本さんと付き合うの? そうなの?


さっき電話は何だったのよ。


「うっ、……」


涙がジワッと溢れてきて、孝太を直視することも出来なかった。



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