泣き顔にサヨナラのキス

    
本当、このままじゃ、嫌われても仕方ない。


ようやく顔を上げた孝太は、真っ直ぐにあたしを見詰めた。


そのキレイな瞳に、胸がギュッと苦しくなって、今度はあたしが目を伏せる。


「……俺、やっぱ、ダメみたい」


えっ!?


な、何が?




< 109 / 614 >

この作品をシェア

pagetop