泣き顔にサヨナラのキス
   

勢いよくドアを開けると、疲れた顔の孝太が立っていた。


「あっ、お疲れ」


「うん、お疲れ」


「えっと、どうしたの?突然」


孝太は困ったように笑った。


「取り合えず、部屋に入れてよ」


そう言って、靴を脱いだ。


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