泣き顔にサヨナラのキス
困惑している孝太の声が、胸に痛い。
イヤだ。あたし、何言ってるんだろう。
そんなに呑んだつもりはなかったのに、酔っているのかな。
「カナ?言いたいことがあるなら、はっきり言ってよ」
「…………」
言葉に出来ない。
「最近、なんかオカシイよ。なんだよ?俺には言えないこと?」
少しイラついたように、孝太があたしの肩を掴む。
声を出す間もなく強引に振り向かされると、孝太の胸の中に身体が傾いてしまった。
そのまま、孝太の腕の中に抱き留められて。