泣き顔にサヨナラのキス
 

 
料理もお酒も美味しくて、なんだかふわふわした気分になって。


一仕事やり遂げた充実感からか、お酒が進んですっかり酔っ払ってしまった。


「野上、そろそろ帰るぞ」


「もう少し、飲みたいです……」


「また今度な。涼子、タクシー頼む」


「もう着く頃ですよ」


あたしを急かして立たせると、原口係長はそのまま店を出た。




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