泣き顔にサヨナラのキス
「ちょっと、他人事と思って笑わないでよ。
……でも、みどりに話したら、少しスッキリしたし」
『そりゃ、良かった。
あ、ごめん。チビが起きたみたい』
「あっ、うん。じゃあ、またね」
みどりの困ったような声に促されて電話を切ると、ため息が零れた。
独身の頃のように、ゆっくり話すことも難しい。
いつまでも、中途半端な付き合いなんて出来ない、そんな年齢になったんだなと沁々思ってしまった。