泣き顔にサヨナラのキス
    

「ちょっと、他人事と思って笑わないでよ。

……でも、みどりに話したら、少しスッキリしたし」


『そりゃ、良かった。

あ、ごめん。チビが起きたみたい』


「あっ、うん。じゃあ、またね」


みどりの困ったような声に促されて電話を切ると、ため息が零れた。


独身の頃のように、ゆっくり話すことも難しい。


いつまでも、中途半端な付き合いなんて出来ない、そんな年齢になったんだなと沁々思ってしまった。





< 99 / 614 >

この作品をシェア

pagetop