群青の月
『無駄に疲れるだけ』


そんな言葉が出たのは、そんな顔ばかりして来た自分に気付いたから…。


仕事一筋でがむしゃらに頑張って来た自分の過去を、別に後悔している訳じゃない。


だけど…


その結果、こんな風になってしまった事に酷く落胆して、投げやりになった事は否(イナ)めない。


俺の性格上、いつまでもウジウジと悩むのは好きじゃない。


それでも、決して生半可な気持ちで仕事を熟(コナ)して来た訳じゃないから、簡単に割り切る事なんて出来ない。


そんな自分に、深いため息が漏れた。


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