群青の月
ようやく起動し始めた頭の中で、記憶の糸を手繰(タグ)り寄せていく。


そっか……


昨日、コンビニで会ったんだっけ……


冬夜と再会するまでは、意識が朦朧としていた。


だけど…


ここに連れて来られてからは、少しずつ体がラクになっていった。


それから、冬夜に言われるがままベッドで横になった後、いつの間にか眠ってしまっていたんだ…。


夢現(ユメウツツ)だった夜中、たぶん頭のどこかでは彼に抱き締められていた事をわかっていて…


不覚にもその温もりに安堵してしまって、驚く程よく眠れたんだ。


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