群青の月
夕食も冬夜が作った物を食べ、その後はやっぱり彼に促されてシャワーを浴びた。


ぼんやりとしたままシャワーを浴びる事にも、もうすっかり慣れてしまっている。


髪も体も、ただの機械のように洗っていた。


シャワーを浴びると、髪だけビショビショのままでリビングに戻るあたしに、冬夜は毎回少しだけ呆れたように微笑む。


その後は決まって、彼がドライヤーで髪を乾かしてくれていた。


微温湯だと思っていた生活に、どっぷりと嵌まってしまっている。


その事を自覚した時には、あの日から3日が経っていた。


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