群青の月
心に住み着くように生まれた感情は、抱いた事の無いものだった。


だけど…


それを何て呼ぶのかは、こんな自分(アタシ)でもすぐにわかってしまったんだ…。


バカじゃん……


これが嫉妬なんだって気付いた瞬間に、嘲笑が込み上げて来た。


自分自身のそんな態度にすら、やり場の無い苛立ちが芽生える。


バカバカしいと思うのに、そのつまらないものはあたしをせせら笑うように増幅していく。


あたしの心を完全に支配した嫉妬に気分が悪くなって、吸い始めたばかりのタバコを灰皿に押し付けた後、無言でリビングを出た――…。


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