群青の月
「腹減らない?」


「ちょっと空いたかも……」


時計を見ると14時を過ぎた所だったけど、冬夜はまだ昼食を済ませていないみたい。


「じゃあ、何か作るよ」


「おっ、マジで?」


「うん。何が食べたい?」


「……お前は、リクエストを受け付けられる程の腕じゃないだろ」


「煩いな……。これでもちょっとは上達してるっつーの」


ムッとしながら眉を寄せたあたしを見て、冬夜がクスリと笑った。


「じゃあ、だし巻き卵が食いたいんだけど」


「……それ、どうやって作るの?」


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