愛姫



「ジュナには触らせない」




そう言うとノディアの顔がユアに近づく。




「・・・ぇ・・・っんん・・・」




唇が塞がれたかと思うと口の中にお酒が入ってきた。




「・・・っふ・・・」




唇を離すとノディアがユアを見て少し笑う。




「美味いか?」




お酒の味なんかわからないからとりあえず頷く。




「・・・ノディア酔ってる」




ジュナが呆れた様子でノディアを見ていた。




ジュナたちがどこかに行くとノディアはユアを自分から離す。




「・・・・」




ノディアは酔ってなんかいなかった。




あれは演技・・・・。




胸が苦しい。




ポタポタと涙が流れる。




それをみたノディアはユアを引き寄せた。



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