愛姫



「・・・何故泣く、泣くな」




「・・・す・・・すみません・・・」




ユアは涙を拭っても拭っても涙が溢れてきた。




「・・・」




ノディアは呆れたようにユアを抱いて立ち上がった。




「・・・!!??」




「もう寝ろ」




そう言うとノディアはユアを宴の部屋から出した。




「・・・・はい・・・おやすみなさい・・・・」




ユアは素直に従ってノディアに挨拶をした。




ノディアがその様子を確認して部屋に戻ろうとするとき、ユアはノディアの袖を握った。




「・・・ノディア様・・・ごめんなさい・・・」




するとノディアはユアの頬にキスをした。




「早く寝ろ」




「・・・・はい・・・・」




少し幸せだった。




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