愛姫



ユアを抱き上げたノディアはマヲと外に出た。




マヲがユアを睨む。




ユアは小さくなった。




迷惑をかけた。




私なんかに。




そう思うとユアの瞳から涙が溢れた。




馬に乗るノディアとマヲ。




ユアはノディアの腕の中。




夜中なのか暗いし寒い。




空には星が輝いていた。




しばらく走り続けると城についた。




ノディアはアロを呼んだ。




「ユアの世話を頼んだ。」




そう言うとアロは頭を下げた。




「・・・ノディア様・・・・」




「貴様、馴れ馴れしくノディア様を呼ぶな」




マヲがユアに冷たく言う。




ノディアは振り返らずにコツコツと歩いていく。



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