13回目の好き






高木先生:「そうですか〜…。あいつ、この間も泣いてたからなぁ…。さっきもここから出て行ってるの見て三浦先生に何か言ってるかと思って。」



「……泣いてた?」



高木先生:「…?…もしかして、三浦先生が泣かせたんですか?」



「え?!俺はそんなつもりはなかったんですが…。」



高木先生:「…うーん。一応…俺のクラスの生徒だし、悩みはできるだけ聞いてあげたいんです。」



高木先生は難しい人だ。



そんなに、気を配れる広さが分からない。




生徒なんて、皆同じじゃないか。



聞いてくることも


言ってくることも




吉崎以外は同じに見える。




高木先生は、教師の中でもいわゆる熱血教師的人だ。




俺は…そんな生徒ひとりひとりに熱くなれない。




「じゃあ、高木先生が聞いてあげて下さい。俺はもううんざりです。」




高木先生:「…杉野は三浦先生がいい見たいですね。ははは(笑)」



「何故ですか?」


高木先生:「…生徒は、結構素直に行動に移してるものなんですよ。ほら、杉野はここに来たじゃないですか!」




「…それが…?」





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