My sweet home
私の帰る場所
「・・・。」

「・・・。」



悠斗の出ていた後、

少しの沈黙の後に、

翔が 先に話し始めた。



「どこか遠くを見てるような表情…、してたの?」

「えーっ?!
 …し、してないっ!」

「だって、さっきハル言ってたじゃん」

「だから、してないってばっ!」

「…ムキになってるー」

「なってないっ!」

「プッ。
 変わってないなぁ~。 すぐムキになるトコ」

「えっ…?!」

私は翔の言葉で、顔が一気に熱くなってしまった。


そんな私を翔は優しく見つめ、

「……あのさ。
 例えば、、、
 100回別れたとしても、また101回出逢えばいいと思わない?
 101回目の恋をすればいい」

「101回…?」

「そう、101回。
 オレは、101回遙を見つける自信があるよ。
 
 そして。
 101回、きっと遙に恋をする」

「…しょ、翔」

「オレとじゃ…イヤ?」

その言葉に、私はゆっくりと左右へ首をふった。

翔の私を見る目がとても優しくって、モヤモヤしていたココロが解かれていくかのように、泣けてくる。

翔は、私の方へと一歩ずつ歩み寄り、

「ゴメンな。 遠回りして。
 でも、もうずっと一緒だから。
 …離れないから」

そう言って、強く抱きしめてくれた。
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