My sweet home
「で、何でこんなとこ連れてきた訳?」

翔がそう悠斗に尋ねると、悠斗はにこやかな顔で話した。

「…なっ。 翔?」

「ん?」

「俺が言うのも変なんだけどー。
 …戻れるよね? 半年前に」

「えッ?!」

悠斗は体ごと私の方へと振り返り、

「遥。
 遙の戻るべき場所に、もう帰って?
 ゴメンな、今まで……」

「え、でも…」

「今でも好きなんだろ?
 翔のことを。 素直になれよ?」

「わ、私は……」

「もう。
 どこか遠くを見てるような表情、傍で見るのも辛いんだ」

「・・・。」

「遥には、一番好きな人の傍で、とびきりの笑顔でいて欲しい」

「悠斗・・・」

「あぁ!!
 俺がいると邪魔だよね?
 じゃ、そういうことで! 翔、後はヨロシクなぁ~!!」

「えっ?!
 ちょ、ちょっと!」

悠斗は慌てる翔の肩をポンと叩き、私達に優しく微笑んでから部屋を後にした―。
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