イジワル王太子と政略結婚!?
「私を守ってくれるんでしょ?だったら…一緒にいなきゃ意味ないじゃない…!」


腕にしがみついて訴える私を、シーナは黙って見つめる。



「もう離れないって決めたのよ。…シーナだってそうでしょう?」

『…あぁ、そうだな』

「だったら…私も連れてって?
もうあの小屋に戻る気もないし」



シーナは少し考えて、私の手を取ってお母様のネックレスを乗せる。


『…お前が持ってろ』

「…いいの?」

『お前のお母さんを信じるよ。俺ら二人とも助けてくれるって』


シーナは優しく笑うと、私の頭にポンッと手を置いた。

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