イジワル王太子と政略結婚!?
洞窟の前まで来て、ひんやりとした空気に背筋がゾクッとする。
お互いに無言になって、緊張感が漂う。
入ったら最後、きっともう後戻りは出来ない──
やっぱりシーナを追いかけてよかった…
ここまで来て、改めてそう感じた。
シーナと繋いだ右手に、ぎゅっと力が込められる。
『何があっても助かるって信じろよ?
翡翠の力と、俺を信じろ』
力強い瞳で見つめられる。
「……信じる」
私は頷いて、左手で首からさげたネックレスを握り締めた。
お母様、私たちを守って──