イジワル王太子と政略結婚!?
『シーナ様っ!!』


一人で想いをめぐらせていると、よく通る女の子の声にはっとした。



『モル!久しぶり…おわっ!?』

「!!」

『シーナ様!会いたかった〜』


女の子はこっちに向かって走ってきたと思ったら、そのままシーナに抱きついた。



『こらっモル!礼儀をわきまえなさい!』

『だって嬉しくって〜』



カウス王に叱られるこの子は、西の国のお姫様のモル。


私より三歳年下で、すごく元気で明るい、皆の妹のような存在。



『いいんですよ、カウス王。相変わらず元気だな、モルは』


シーナは抱きつくモルの頭を優しく撫でる。

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