イジワル王太子と政略結婚!?
「きゃあっ…!!」


すると、翡翠は突然今までにないほどの輝きを放った。


光と影が凄まじい勢いでぶつかり合う。


その衝撃が物凄くて声も出ない。

ただそれに耐えるのがやっとだった。



もうダメ…!


意識が遠退きそうになったその時……



“グアァァ──ッ!!”


耳をつんざくような、恐ろしい魔物の叫び声が響き渡る。



その瞬間、影に抑圧されていた感じがなくなって急に体が軽くなった。


翡翠が放つ光に包まれて、あまりの眩しさに目を開けていられない。


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