イジワル王太子と政略結婚!?
「!?」
すると、私の手が届くよりも先に、シーナの手が翡翠を掴んだ。
「シーナ!?」
さっきまで閉じていた瞳は、うっすらと開けられている。
『…お前は…俺が守る…!』
シーナはありったけの力を振り絞るように、翡翠をかかげようとする。
私もその手を両手で握り締めて、ひたすら祈った。
“人間ドモ……死ネ!!”
黒い影が大きな波のように私たちに襲い掛かってきた。
お母様、助けて…!!
シーナを
私たちを
守って──!!
すると、私の手が届くよりも先に、シーナの手が翡翠を掴んだ。
「シーナ!?」
さっきまで閉じていた瞳は、うっすらと開けられている。
『…お前は…俺が守る…!』
シーナはありったけの力を振り絞るように、翡翠をかかげようとする。
私もその手を両手で握り締めて、ひたすら祈った。
“人間ドモ……死ネ!!”
黒い影が大きな波のように私たちに襲い掛かってきた。
お母様、助けて…!!
シーナを
私たちを
守って──!!