イジワル王太子と政略結婚!?
「死んじゃやだぁー!!」


『…勝手に殺すな…』



……へっ?


かすれた声がして、私の頭が優しく撫でられる。


見ると、私の腕の中でシーナがうっすらと深緑の瞳を覗かせた。



「シーナ!!」

『…だから一緒に帰るっつったろ』


いつもの笑顔だ…

安心しすぎて涙が溢れる。



「よかったぁー…!!」


私はもう一度シーナに抱きついて、子供みたいに泣きじゃくった。


『お前、昨日から泣き過ぎ』


そう言いながらも、私をあやすように背中をポンポンと優しく叩く。



もう何て言われたっていい。


シーナが無事ならそれで──


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