イジワル王太子と政略結婚!?
すごい…嬉しい。

こんなこと考えてくれてたなんて──



『ほら、せっかくだから履いてみろよ』

「うん…」


履いてみるとピッタリだった。

いつの間に足のサイズまで調べてたんだろ…。



『よかった、似合ってるぞ。
…リリィ?』

「…ありがと…っ。すごい嬉し…」



もう、どうしてこんなに涙が出るのよ。


また泣き虫って笑われる…



「…シーナ…?」


私はシーナの腕に優しく包まれていた。


からかわないの?いつもみたいに…


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