イジワル王太子と政略結婚!?
「リボン…?」


そういえばこのリボン、どこかで見たような…。



『お前、昔会うたびに俺の髪にリボン結んで遊んでたろ。それがたくさん蓄まってたんだよ』

「あぁ!思い出した」


幼い頃のシーナは女の子みたいに可愛かったから、リボン似合う〜とか言って遊んでたのよね。


それを今までとっておいてくれてたんだ……



『リボンだけ渡すんじゃ味気ないから、靴にくっつけてみるかと思ってやってみた』


「シーナが…作ってくれたの?」

『おぅ、久々に工作したぜ。なかなか良い出来だろ?』


自慢げに笑って、私の足元に靴を置く。

< 216 / 241 >

この作品をシェア

pagetop