イジワル王太子と政略結婚!?
「私ね、あの闇の中からたくさんの光が飛び出ていくのを見たんだけど…
その中に七色の光が見えた気がしたの。あれはもしかしたら…」


妖精の羽だったのかも。


ウィンクルのお兄さんだといいな…。


『そうか…じゃあきっと帰れたんだよ。よかった』

「……うん」



私の右手の薬指には、ウィンクルがくれた花の指輪がまだはめられている。


これは、私たちがあの森で過ごした証。


すごく不思議だけど、夢や幻想じゃなかったんだよね。




お母様、見てくれてる?


大好きな人と一緒にいられるのが、どれだけ素敵なことかわかった。


私、今すごく幸せだよ──



< 225 / 241 >

この作品をシェア

pagetop