イジワル王太子と政略結婚!?
『どうしたリリィ、元気がないぞ?あ、マリッジブルーってやつか!』

「んーまぁ…そんなとこ」

『大丈夫だ!シーナは絶対お前を幸せにしてくれるさ』



お父様はあたしの手をしっかりと握って、満面の笑みでそう言った。

あたしも微笑み返す。



お父様はシーナのことを昔から自分の息子のように可愛がっていた。


だから、私の相手に相応しいのは彼しかいないと思ってる。



でもね、お父様……


私、幸せになる自信ないよ。


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