イジワル王太子と政略結婚!?
それなのに……


シーナが他の女の子と話しているのを見るのも、

優しくされるのも辛い。


未だにこんなに心が乱されてしまうなんて、やっぱり私は今も……




「こんなこと今更思ったって、どうしようもないのにね…」


国の為なんだと自分に言い聞かせても、

結婚は本当は愛し合った二人がするものなんだという思いが捨てきれない。



「私だけが好きでいたって、幸せになれるはずないよ…!」



これまで抑えてきた気持ちを、お母様にぶつけてしまった。


これで何かが変わるわけじゃないけど、言わずにはいられなかった。


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