イジワル王太子と政略結婚!?
『よくお前まで飛び込んだな。やっぱり姫の為なら命なんて惜しくないんだ?』

『いや、俺はあいつの為に命をかけたりなんてしねーよ』


──え?



『あのくらいなら大丈夫だと思ったから助けただけ』

『本当か〜?でも大事な人だから助けたんだろ?』

『そりゃな。あいつがいなかったら結婚もできないし、将来国王にもなれないからな』



あたしのことを大事にしてたのは…

ただ結婚をするため?


結婚して……

自分が王様になる為だったの?



シーナにとって、あたしはその為だけの存在に過ぎないの?


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