イジワル王太子と政略結婚!?
『なんだよ、結局全部お前の為ってことか?』
『…そうだよ。俺の為だ』
そこまで聞いて、私はお城を飛び出した。
知ってはいけないことを知ってしまった気がした。
私が一人で思い上がってただけだったんだね…。
シーナが必要としてるのは、一人の女としての私じゃない。
“ナスター王の娘のリリィ姫”なのにね──
私はこの時に失恋したんだ。
だからこの想いは捨てないと…
そう思って、必死に自分に言い聞かせた。
“シーナのことはもう好きじゃない”
“私は国の為に結婚するんだ”
って──
『…そうだよ。俺の為だ』
そこまで聞いて、私はお城を飛び出した。
知ってはいけないことを知ってしまった気がした。
私が一人で思い上がってただけだったんだね…。
シーナが必要としてるのは、一人の女としての私じゃない。
“ナスター王の娘のリリィ姫”なのにね──
私はこの時に失恋したんだ。
だからこの想いは捨てないと…
そう思って、必死に自分に言い聞かせた。
“シーナのことはもう好きじゃない”
“私は国の為に結婚するんだ”
って──