イジワル王太子と政略結婚!?
「今日こそは何か手がかりが見つかるかなぁ?」

『それより食料探さないと手がかり見つける前に飢え死にするぜ』

「…そうかも」


たしかに昨日から何も食べてないから、お腹はかなり空いてる。



「こんな森の中じゃ食べる物なんてなさそうだけど…」

『あっても万が一毒があったりしたらそこで終わりだしな』


シーナが池に小石を投げながら、また恐ろしいことを言った。



「…何か見つけたらシーナが先に食べてよね」

『ふざけんな。死ぬ時はお前も道連れだ』



どこまで一緒なのよ…。


私はシーナに何かあっても助けてやらないんだから!

…と心の中で呟いた。



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