イジワル王太子と政略結婚!?
───…
バサッ。
「っ!?」
あ…ウトウトしてた。
…あれっ?
背中にシーナの上着が掛けられてる。
『こんなとこでよく寝れるな』
「…ちょっとウトウトしてただけよ」
いつの間にかここへ来ていたシーナは、呆れたような顔で私の横に腰をおろした。
「あ、上着ありがとう。私大丈夫だから…」
『いいから着てろ。風邪ひくぞ』
いつになく優しいシーナに少し戸惑う。
自分の気持ちを再確認すると、やっぱりちょっと意識しちゃうな…。
でもまた傷付くのは嫌だから
この想いは胸に秘めておかないとね……