イジワル王太子と政略結婚!?
「……あっ!」

『…また変なモノ見つけたんじゃないだろうな?』

「違うわよ!ほら、あそこ」


ふと道の先を見ると、赤い実がいくつもなっている木を見つけた。


それを指差すと、シーナも

『あれは期待できそうだな』

と言って、優しく笑って私の頭を撫でた。



──ドキッ。


……な、なに今の。

なんでドキッなんてするの?


ちょっと笑って頭を撫でられただけじゃない。

こんなこと今まで何回もあるのに…。

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