イジワル王太子と政略結婚!?
なんか私、意識し過ぎじゃない?

シーナが私に少し触れただけでドキッとするなんて……


今この不思議な世界で二人っきりだから?


でも、シーナもいつもと少し違うような…。

相変わらず意地悪なんだけど、優しくしてくれることが多い気がする。



背の高いシーナの背中をぼんやり見ながら考えていると、不思議な顔をして振り返った。


『どうした、何つっ立ってんだ?行くぞ』

「…あっ、うん」


…どれもきっとこんなとこに迷い込んだせいよね。

あんまり気にしちゃダメだ。


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