イジワル王太子と政略結婚!?
「そういえば…お父様とお母様が妖精のことも言ってたなぁ」

『なんて?』



シーナはこの話も知らないんだ…。

皆が知ってるおとぎ話かと思ってたのに。



「気まぐれだけど美しい妖精がいて、その妖精は願い事を3つ叶えてくれるの。
でも機嫌を損ねるとどこかへ消えちゃうんだって」

『なんだ、その妖精。本当に気まぐれだな』


シーナは妖精を見失わないように、目を離さずに話をする。



『あれがその妖精だったら、願いを叶えてくれるんだな?』

「……たぶん」

『よし。じゃあお前は余計なこと言うなよ?』

「余計なこと?」

< 86 / 241 >

この作品をシェア

pagetop