紳士的なLady*Another

恋人アモローソ




***



保健室での一件から3日。

私の風邪は、ただの風邪じゃなかったみたいで、長引いたままだった。



泣くと、人間は頭が痛くなるみたい。


保健室のベッドで泣いたあの日、私の体温は39度を超え、強制的に家へ帰る事になってしまった。



壮紀と話したい事はあった。

だけど、どんな顔をして、何て言えば良いのか。



分からない。





鞄を持ってきてくれた剣と千波に、「何かあった?」と訊かれたけれど。

私は「何でもないの」と一言だけ言って笑い、担任の車に乗って、帰宅した。





嘘つき。


友達に、嘘つくなんて。



「もう、嫌だな……」




私が。


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