紳士的なLady*Another
ごめん、って……。
何よ……。
「……嫌、だったの……?」
ツゥ、と涙が頬を伝ってきた。
私、泣いてるの?
嫌なら
私のこと、嫌いなら
ごめん、って言うぐらいなら
「こんな事、しないでよ……っ!」
止めることが出来なくなった涙。
ポタリ、ポタリと零れては、ベッドの真っ白なシーツに染みを広げていく。
柔らかい布団を握り締め。
嗚咽が漏れないように、唇を噛み締め。
その柔らかい布団に、顔を埋めて泣いた。